テーラーヨシダのVideo CD
時々おじゃまするソーイングサイト「御蔵」でテーラーヨシダのVideo CDを知り、さっそく申し込みました。
今まで一度も見たことがない、手縫いのフルオーダースーツの仕立て場面が見られて、とても面白かったです。職人はすごい…。私の作ったテーラードジャケットはいったい何だったんだろう、と圧倒されました。
特に驚いたのは、アイロンを使ったくせとり。アイロンだけで、生地をヒップの形にしていくのにはびっくりです。もう、あれは長年の経験で身につけた勘がないと無理でしょうね。こうして、ヒップにぴったり合うスーツが生まれるのですね。
そして、衿がきれいに反り返るようにとやる「ハ刺し」。こんな技術は、まったく知りませんでした。美しい衿を作るためには、こんな作業もあるのですね。「ハ刺し」、洋裁学校などで婦人服のジャケットを縫うときには、やるものなのでしょうか?それとも、これをやるのは相当ハイレベルな職人だけ?
それにしても、ご主人の縫う姿、それ自体が芸術のようでした。糸を引く手の動きが、「ぴっ、ぴっ」としていて、鋭く、切れ味がいい。見ていて気持ちが良いです。
私が男だったら、一生に一度くらいこんなフルオーダーのスーツを着てみたいです。残念ながら、オットはまったく興味なし。せめて、採寸や試着・補正の様子だけでも見てみたいのに。私の地元はテーラーがたくさんあるのですが、そのうちの一軒で、値段だけ聞いてみたことがあります。手縫いのフルオーダースーツで、8万円くらいと言われました。でも、私の聞き間違い?テーラーヨシダの値段と差がありすぎる…。
ただ、この番組、テーラーヨシダのホームページについての時間がちょっと長すぎます。その分、もっとじっくりと縫製の様子を見せて欲しいのに。でも、一般向けの番組ですから、仕方ないのでしょうね。
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私もテーラーヨシダさんのページはお気に入りに入っています。
カルト知識のコーナーと格言が好きで。
このビデオも興味があって、どうしようかと思っていましたが、思い切って頼んでみようかなあ。
地元のテーラーの店先に、仕上げ前の段階のスーツがボディに着せてあることがあります。
そこを通るときは、立ち止まってじっくり見入ってしまいます。
投稿: UTTA | 2004.03.01 15:40
ビデオ、面白かったです。プロの技術に圧倒されっぱなし。この前の私のテーラードって、何だったんだろうと思うと同時に、こういうプロの技術を一切用いず、素人でも、ちゃんと外に着ていけるテーラードジャケットのパターン&説明書を開発(?)したMPLはすごいと思いました。
テーラーヨシダでは、古い道具を大切に使っていて、それもビデオに収められていました。ミシンは足踏み、そしてなんと炭火を使うアイロン!
UTTAさんなら、このビデオ、気に入ると思いますよ。
投稿: snow-yuki | 2004.03.01 16:15
ここを見て昨日頼んでしまいました。届くの楽しみ。
CHAI、昨日ぐらいから結構スムーズに見れます。
投稿: Spring | 2004.03.03 22:47
ビデオを見たSpringさんのご感想もぜひお聞きしたいです。
CHAI、スムーズに見られるとのこと、安心しました。ニフティ何かしたのでしょうか?実は、今時間管理の方をいじっても、けっこう軽いのです。
投稿: snow-yuki | 2004.03.03 23:12
テーラー吉田のCD見ました。熟練の技ですね。やはり既製品とは全く違う仕上がりですね。どうやって手縫いするかとても知りたかったので頼んで良かったです。アイロンの使い方も勉強になりました。でも紹介されているジャケット、だれが着るんでしょう?なんだか演歌歌手っぽいような…
投稿: Spring | 2004.03.06 21:30
私も、アイロンと地直しの様子、勉強になりました。
服の仕上がりも、全然違いますよね。
CD、長い方のお客さんは、いかにもという感じでしたが、短い方は若い方だったので驚きました。この若さで、こんな高級な服を…。
投稿: snow-yuki | 2004.03.06 23:01
突然すいません。久しぶりに洋裁でもしようかな~と思ってた所、こちらのHPにたどり着きました。
大学で被服科を専攻し、その後洋裁の専門学校に編入したのですが、「ハ刺し」、大学の時は、ジャケット・コートを作る時は必須でした。
細かくまつり糸で刺していくのですが、裏で支える指は穴が開いてボロボロになります。
専門学校の方は(同じ系列学校)接着芯でした。
大学の方が古い手法で教わり、専門の方が新しい手法でした。
ハ刺ししたえりの上に3回り程大きめに荒立ちした表襟を被せ、立体的にピン打ちしてから表襟の型紙を作ったものです。
専門の方は、機械的に表襟に切り開く場所を指定され、2・3ミリずらして作るという方法でした。
「ハ刺し」という懐かしい単語におもわず書き込んでしまいました。
投稿: ai | 2004.10.26 14:39
aiさん、はじめまして。
ハ刺しのお話、とても興味深く読ませていただきました。
>裏で支える指は穴が開いてボロボロ
とはすごいです!「職人」という感じです。
出来上がりは、ハ刺しと接着芯ではやはり違うものでしょうか?なんとなく、ハ刺しのほうが「ふっくら」というイメージがあります。
aiさんは伝統的な手法と新しい手法、両方とも学ばれたのですね。適材適所でそれぞれの良さを生かした洋服作りができますね。
本格的に学ばれた方は、やっぱり一味違う、仕立てのいい素敵な服を作られるのだろうな~と思います。
投稿: snow-yuki | 2004.10.26 20:19