段付き押さえ金と爪付き押さえ金
爪付き押さえ金と段付き押さえ金の存在を知ったのは今年の春。1年間職業用ミシンを使っていたというのに、押さえ金にはまったく目がいっていませんでした。
この押さえ金、けっこうなお値段なので(MPLのパターンが買えてしまいます)かなり悩んだのですが、4月に思い切って買ってみました。使ってみるとこれが便利で、7月に追加購入。今では右爪付き押さえ金1ミリ、右段付き押さえ金1.5ミリ、2ミリ、5ミリ、8ミリを持っています。まだまだいろいろなサイズが欲しいと思っています。左段付き押さえもそろそろ欲しくなってきています。
どちらもガイドに合わせれば均等なステッチが簡単に縫えます。ステッチ定規のような感覚です。しかも、ステッチ定規よりもずっと安定していて楽なので、ストレスなし、神経を集中させなくても一定の幅のステッチが縫えます。今まで普通の押さえ金でふらふらと縫っていたのが嘘のような、ピシッとした仕上がりになります。
基本的には爪付き押さえ金(写真左)はガイド側には布がないとき、段付き押さえ金(写真右)は両側に布があるときに使います。段付き押さえ金はガイド部分がバネになっているので、その下に布がないと痛むそうです。ただ、サイズごとに爪付き、段付きをすべて揃えるのは難しいので、縫いたい幅によって布があっても爪付き(写真はそうですね…)、布がなくても段付きを使ってしまっています。
これは段付き押さえ金2ミリと5ミリを使ったステッチです。MPLのストレートパンツのポケット部分です。素人で、まだ段付き押さえ金に慣れていない私でも、とりあえずこのくらいは出来ました。ポケットの角の部分は大目に見てください…。なかなか上手くはまりませんでした。
この押さえ金があると仕上がりも全然違いますし、作品のバリエーションも広がるので、パターンを一つ我慢してでも買う価値があると思いました。これがなかったら、ステッチを効かせた服は怖くて作れませんでした。
残念ながら、この押さえ金は家庭用ミシンでは使えないそうです。