ペテルブルクの日本料理店
7年ぶりのペテルブルクでの大きな変化の一つが日本料理店の急増。7年前はほんの数軒しかなかったのに、今では町の至る所にありました。中心地ではこれでもかとばかりあちこちで日本料理店に遭遇しますし、「すし・バー」でしたら中心地でなくても普通に見かけます。寿司に関しては、日本料理店でなくても、普通のちょっと高級なレストランに寿司カウンターがあったりしました。日本に在住経験がある知り合いのロシア人は「もうウォッカと寿司はロシアの国民食」とさえ言っていました。さすがにそれはどうかなと思いましたが、何でもない、普通の食料品店(つまり、昔ながらの対面式のお店)でも出来合の寿司が売られているのには驚きました。それから、そのロシア人によると、今では日本の食材が買えるお店があって、日本米も売られているそうです。高いけれど。だいたい日本で買う3倍くらいの値段だそうです。7年前は、ペテルブルクで日本の食材を買うなんて想像もつきませんでした。いつからこうなったのでしょう?
さて、現在ペテルブルクには日本料理店が150軒あるそうです。一方、在留邦人も150人。一人一店舗持っている計算になります。これは、異常な比率ですよね?日本料理店、間違いなく邦人相手のものではありません。それから、ペテルブルクでは日本人コックの日本料理店は一軒もないそうです。その中で、一番日本の味に近いのは「将軍」だそうです。
写真は老舗百貨店パッサーシュの裏手にある日本料理店。訳せば「お箸」です。このお店は他でも見かけたので、チェーン店だと思います。件の知り合いのペテルブルクフィルハーモニー団員は何度か日本に来たことがありますが、その人によるとこのお店はけっこういけるそうです。その近くには「わさび」という日本料理店がありますが、「あそこは不味いから行っちゃだめだよ」と言われました。
さて、実は私はペテルブルクで日本料理店に行ったことが一度もありません。せっかくロシアにいるのに、あえて日本料理を外で食べなくてもいいですし。というわけで、実際のお味は分かりません。ちょっと興味はありますけどね。
モスクワでは「鎌倉」という日本料理店に行ったことがあります。ただ、ここは日本人が作っているので普通に日本の味です。そして、けっこう高かったです。
ペテルブルクで日本を見かけるのはレストランだけではありませんでした。メトロポールのケーキ店では日本をテーマにした新作ケーキが売られていましたし(私から見れば、全然日本らしくないのですが)、日本っぽい商品も何度か見かけました。そして極めつけが町で見かけた紙袋。地下鉄の駅に向かっていたら、「老人の日」と書かれた紙袋を持っている人がいました。あんなもの、どこで手に入れるのでしょう?しかも、なぜ「老人の日」?
一方日本側としても、「日本センター」を開設して日本語講座を開いたりするようになりましたし(7年前はありませんでした)、毎年春には「日本の春」と題したコンサートを開くようになりましたし(これも7年前にはなかった)、私がいた頃とはペテルブルクにおける日本がずいぶん変わっているようです。
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