エカテリーナ宮殿
サンクトペテルブルクへ行ったらぜひ立ち寄りたいのが近郊の町々。中でも特に有名なのがペテルゴフ、パヴロフスク、プーシキンです。どこか一つだけというならば、私はペテルゴフをお勧めします。趣向を凝らした数々の噴水が配された庭園、豪華絢爛な夏の宮殿。まさにペテルブルクを訪れた醍醐味が味わえます。
ただ、私の好みはパヴロフスクです。パーヴェル1世の離宮として建てられた大宮殿は、他の宮殿と比べるときらびやかさにかける分、何となくホッとするものがあります。隣接するパヴロフスク公園も訪れる価値大です。
さて、今回は時間がなかったのでプーシキンだけ行ってきました。大黒屋光太夫がエカテリーナ2世に謁見した場所としても知られるエカテリーナ宮殿があります。この宮殿は今回で2度目。お目当ては修復が完了した琥珀の間です。
土・日は混むのではないかということで、金曜日に行きました。ツアーバスも各種ありますが、一番安上がりな電車で行くことに。…そのせいで、到着までにものすごく時間がかかってしまいました。平日ということで、昼間はなんと電車が1時間に1本ほど。11時にヴィチェプスク駅に着いたのに、そこで1時間ほど次の電車を待つことになりました。やっと電車に乗ったものの、やけにプーシキンまで時間がかかります。あとで聞いたら、電車だとぐるっと遠回りになるので時間がかかるそうです。まあ、電車そのものも楽しめたので良いですが。
やっとプーシキンに到着。そこから乗り合いタクシーで行けば良かったのですが、多分そう遠くはないだろうと歩いていきました。…けっこう遠かった。途中でカフェでお昼を食べたこともあり、宮殿に着いたのは3時半ごろ。5時には閉まるのでぎりぎりです。ただ、そのおかげか、チケット購入で並ぶ必要もなく、すんなり宮殿の中に入れました。実際部屋に入るには人数制限があるので少し待ちましたが、本当に少しです。場合によっては冬でも宮殿の外まで長蛇の列ができるそうで、これはラッキーでした。
宮殿内はどこでも撮影OKですが、琥珀の間だけは撮影禁止です。その琥珀の間ですが…期待していたほどではありませんでした。琥珀は、ペンダントなど、小さいと美しいのですね。こう部屋中そこもかしこも琥珀では、琥珀の美しさも半減。なんだか、ただの悪趣味の部屋でした。でも、額縁以外は全て天然の琥珀なので、これで部屋全体を覆うとはまさに「奇跡」です。善し悪しは別として、一見の価値はあります。
琥珀の間の修復は終わりましたが、宮殿内の修復作業は続いていて、修復中のため見られない部屋もかなりありました。宮殿全体の修復が終わるのはいつでしょう?
宮殿を出たときはもう5時近く。予定していた学習院(かつてプーシキンが学んだ)、プーシキン記念館(1831年にプーシキンが妻と夏の保養地として過ごした)は見られませんでした。こちらはまだ一度も見たことがないのに…残念。
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