旅先、特に海外で問題になるのがトイレだと思います。すぐに簡単にトイレが見つかるような土地柄なら問題ないでしょうけど、ペテルブルクはそうではないと思います。ということで、観光客がよく行きそうなガスティーンヌイ・ドヴォールからエルミタージュ美術館までのトイレスポットをご紹介します。
まず、注意しないといけないのが、日本と違って地下鉄にはトイレがないということ。これはモスクワも同じです。駅のトイレをあてにしてはいけません(長距離列車の駅はトイレがあります)。
それから、以前はネフスキー大通り沿いにも半地下に有料トイレがあったのですが、300年祭のためにそういったトイレはなくなり、カフェになっています(だから、私は元々トイレがあった場所にあるカフェには入る気がしません…)。ということで、トイレを見つけるのが前よりちょっと難しくなりました。
「きれい・清潔・無料・待たない」-この条件を満たすのはやはりホテル内のトイレです。写真はグランドホテルヨーロッパ内のトイレ。近くにはロシア美術館、スパース・ナ・クラヴィーなど、観光地が集中しており、一番の中心地なので知っておくと便利です。7年前は、このホテルは中にはいるのに理由が必要だったのですが(トイレに入りたいから、なんていう理由はだめ。私は「外貨を交換したい」と言っていました)、今回はフリーパスでした。その代わり金属探知器のゲートをくぐりますが。ゲートをくぐるとすぐに左右に伸びる廊下があります。それを左に進んでいくと、右手にトイレがあります。
ネフスキー大通りでしたら、グランドホテルヨーロッパとは通りをはさんで反対側にもお勧めトイレポイントがあります。カザン聖堂の隣のストックマンです。ここは日本センターも入っています。カザン聖堂側の通りからビジネスセンターの入口に入って、エレベーターであがります。何階でもかまいませんが、日本センターの階で(確か4階ですが、うろ覚えです)降りれば一番無難でしょう。ここは本当にきれいなビル。ペテルブルクにいることを忘れます。外の世界との差が激しい…。まあ、私にとってはペテルブルクらしくないつまらないところですが。
それから、イサク聖堂は斜め向かいに老舗のアストリアホテルがありますので、こちらのトイレを利用すると良いでしょう。このホテルはグランドホテルヨーロッパよりもずっとガードが緩いです。ただ、トイレは分かりづらい場所にあるので(扉の向こう。関係者以外立ち入り禁止のような雰囲気)、聞いた方がいいです。
それから、カフェによってはトイレがありますので、そういったところを利用しても良いと思います。例えば、ネフスキー大通りをはさんでガスティーンヌイ・ドヴォールの向かいにあるチャーイナヤ・ローシュカ。私は利用したことはありませんが、入って右奥にトイレがあるみたいです。何も注文しないで、そこに並ぶ女性を何人も見ました。ただ、ここはけっこうな行列なので、急ぐならさっさとホテルに行った方が良いです。
それから、有料トイレなら、たとえばパッサーシュ(老舗デパート)の中にもあります。1階のアーケードをずっと歩いていって、突きあたり左にあります。
まあ、ペテルブルクでトイレに苦労するのはなにも外国人旅行者だけではなく、ロシア人も同じようです。私の知り合いは、「行きたいときに行くのではなくて、行けるときに行かないとだめ」と言っていました。