mpl: P0100ワイドフレアーパンツ その1
【パターン】Mパターン研究所、P0100ワイドフレアーパンツ、5号、2625円 【作成】2005.3.9-3.29
裁断
ヨーロッパ服地のひできで購入したイタリー ウール ミックス織 ブラックです。Mパターン研究所の「P0100ワイドフレアーパンツ」に良いのではないかと思って買いました。
この服を初めてMPLのサイトで見たとき、「ありえない」と私の中では即刻却下でした。ですが、いろいろな方のHPでこのパンツを拝見するうち、「もしかして良いのでは?」と次第に思い始め、ついにパターンを買ってしまいました。ワイドパンツは履いたことがないので、自分でもどうなるのか想像つきません。
この生地は、薄手でしなやかなので、MPLのカタログのようないかにも「ワイド」なパンツにはならないだろうと期待しています。ほどよく大人っぽい、きちんとしたパンツに仕上がると良いのですが。
私にとって黒はNG色なのですが、こんな風に真っ黒ではなく複雑な織りなら、ボトムにはOKなのではないかと思って選んでみました。ただし、トップスはやっぱりだめです。この生地を顔に近づけると、なんだか肌の色が悪くなり、ともすれば「怒った人」に見えます。
ポケット、裏地脇縫い
今回は、MPLの説明書とは違う順番で作っています。ズボンの脇・股下縫いをしてからファスナーを付けるという、より一般的な方法です。一般的といっても、私が持っている「工夫されたあきの縫い方」、「アイテム別部分縫い集(vol.1(スカート&パンツ編)」、「スカート&パンツの縫い方の基礎」ではそうだというだけですが。前からこの手順には興味がありましたが、今回試すことにしたのはSAKIさんのこの記事を読んだからです。上手くいくと良いのですが。
それから、もう一つの課題は「なるべくロックミシンを使う回数を減らすこと」。私はロックミシンはいちいち出さないといけないので、なるべくまとめてかけたいのです。
とりあえず、これまでの手順はこうです。今回は裏地を付け、股上・脇の縫い代を割ります。
1.ベルトループ、持ち出し、前パンツポケット、裏地の脇・股下を縫製
2.【ロック】持ち出し、左前見返し、表地脇・裾・前後股上、裏地脇
股上のロックは、ウエストからではなくカーブの方からかける方が上手くいくようです。
今回は、あまりステッチは効かせたくないのでポケット口は爪付き押さえ金1ミリを使いました。
前後縫い合わせ
後ろパンツのダーツを縫い、前後の脇と股下を縫い合わせました。次はファスナー付けです。
ご覧の通り、飾りポケットは付けていません。タイトフレアーパンツで「飾りポケット」というものを初めて付けましたが、そのとき「ポケットを付けるなら本物、偽物なら付けない方が良い」と思いました。今回は薄いドレープ性に富んだ生地なので、片玉縁ポケットは無い方が良いだろうと、後ろポケットを省きました。「飾りポケット」というのは、既製服ではどのくらい使われているものなのでしょう?私が持っている既製服で「飾り(偽)ポケット」が付いているものは一つもありません。
ファスナー付け
今回はアイテム別部分縫い集(vol.1(スカート&パンツ編)を参照しながら縫っているので、MPLの説明書とは順番が違っています。
1.左前見返し付け
2.股上の縫い合わせ
3.右パンツへの持ち出し付け
という風にやりました。持ち出しが付いていない段階で股上を縫った方が縫いやすいと思いました。それから、パンツがすでに筒状になっているので、形が決まりやすい気がします。写真は、ここまでが終わった状態です。ファスナー付けの途中です。
このあとMPLの説明書ではピンで留めながら右前と左前の重なり具合を調節していきますが、ここでもアイテム別部分縫い集(vol.1(スカート&パンツ編)に倣って、前中心をミシンじつけする方法を試してみました(工夫されたあきの縫い方もこのやり方です)。私は、こちらの方が断然楽できれい・確実にファスナーあき部分を仕上げられると思いました!いつもは最後のスッテチで左右が開かないように調節するのに苦労していましたが、今回はミシンでしっかり止まっているので安心してミシンがかけられました。このやり方は気に入りました。
今日は、ウエスト見返しをぐるっと表地に縫い付けるところまで終わりました。
ミシン縫い完了
ボタンホールを除けば、ミシン縫いが完了しました。今回の作業は、
1.ベルトループ付け
2.ウエスト見返し上部にコバステッチ
です。
出来上がってくると、今回のパンツに関してはウエスト見返しをステッチで止めない方が良いのではないかと思えてきました。この生地にあのステッチは合わないだろうと。ということで、見返しは裏地に縫い付け、表にステッチが出ないようにする予定です。そのため、ベルトループを先に付けておきました。また、念のため見返し上にコバステッチをかけておきました。多分、こうすれば見返しを表地に縫い付けなくてもウエスト部分が安定するのではないかということで。
ファスナーはパンツ用のエフロンファスナーです。やっぱり、ウールはエフロンの方が良いですね!「パンツ用」は普通のエフロンよりも丈夫だそうです。
裏地付け
裏地を付けました。
いつも通り「スカート&パンツの縫い方の基礎」を参考にしましたが、ウエスト部分を縫い合わせようとしたところで「???」。今回はベルトレス見返し仕立て、しかも前立てと見返しを一緒に縫い、ステッチまでかけてしまったために裏地が見返しの中に入りません!ということで、急遽やり方を次のように変更しました。
1.ウエスト見返しを表地にまつりつけ。
2.裏地を縫いしろ3.5センチで三つ折りして、見返しにまつりつけ。念のため5ミリ下にも星止め。
3.ファスナー部分に裏地をまつりつけ。
裏地は表地のから2.5センチ下がったところに付くようにしました。こうすると、ボタンホールにかかりません。
あとはボタンを付けて、裾をまつれば完成です。ボタンホール、右に寄りすぎました…次からは気を付けます。
それにしても、今回の生地は上手く写真に撮れません。「裁断」の写真が一番現物に近いです。
完成
裾のまつり縫い、ボタン付けをして完成しました。
裾の長さを決めるのが大変でした。ピンを打っては履き、また脱いでピンを打ち直して履き…を何度も繰り返しました。ここまで裾が広いパンツは履いたことがないので、どのくらいの長さがベストなのか分かりませんでした。MPLのカタログを見ると相当長いのですが、「これでは外を歩くとき困るのでは?」ということで、「このくらいの長さなら外を歩いても大丈夫だろう」という所で決定しました。
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