佐藤貴美枝著「アイテム別部分縫い集 vol.2ブラウス&ワンピース編」
今日書店に行ったら「アイテム別部分縫い集(vol.2(ブラウス&ワンピー)」を見つけたので買いました。2006年3月19日発行となっているので、多分出たばかり。こちらは「工夫された衿・衿ぐりの縫い方」と「工夫されたあきの縫い方」からブラウス・シャツづくりに必要なものを抜き出し、さらに必要な項目を補ったというものです。肩ヨーク、身頃のアレンジ、袖つけ、裾・スリットの仕立てなどが新出の項目。
身頃のアレンジではヨークと後ろ身頃のはぎ部分にギャザーを入れたり、タックを入れたり、ゴムシャーリングを入れたりする方法が載っています。それから、身頃へのピンタック、横タックの入れ方なども。それぞれアイロンのあて方、印の付け方など順を追ってとても詳しく書かれています。
袖付けはシャツスリーブ、ラグランスリーブ、セットインスリーブが載っていますが、驚きなのはセットインスリーブのやり方。あらかじめステッチ+いせをしてから袖と身頃を縫い合わせるのではなく、縫いながら小バサミを使って袖にいせを入れていくのです。これは私には無理そう…。プロはこんなテクニックも持っているのね、と感心しました。ただ、ミシン縫いの手順が詳しく書かれているので、参考になりそうです。
それから、嬉しいのがスリットの説明。いつも三つ折り(角)のスリットは何となくやっていたのですが、きっちり縫い方が載っていました。これを参考にすれば次からはもっときれいに縫えるかな。カーブスリットの縫い方も載っています。
ところで、「ワンピース」に期待して本を手に取ったのですが、実際はシャツ・ブラウスのみと言っていいです。ワンピースに特有なのはコンシールファスナーの付け方くらい。ワンピースはブラウスの応用、ということなのかな。本当は裏地の付け方を知りたいのですが、この本には裏地のことは一切載っていませんでした。残念。
著者:佐藤貴美枝 |出版社:文化出版局 |単行本/159p|発行年月:2006年03月|1800円
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