土屋郁子著「美しい服作りのための型紙の補正」
遅ればせながら「美しい服作りのための型紙の補正」を購入しました。これはもっと早くに買うべき本でした。
私は今のところ自分でパターンを引くつもりはないのですが、サイズ展開があれほど豊富なMパターン研究所の型紙でも、場合によっては補正した方が良いらしいことに気がついたのでこの本を買ってみました。ということで、この本に期待していたのは「補正の仕方」だけだったのですが、それ以上の価値がある本でした。一言で言えば、「洋服の構造が分かる本」です。パターンの線1本1本がどんな意味を持っているのかが分かる本。人間の体のラインを美しく見せ、しかも動きを妨げない。そういう服を作るために、どんな工夫が施されているのかが分かる本です。私は縫う方ばかりに興味が向いていて、パターンの構造・成り立ちにはあまり関心がなかったのですが、なるほどと思うことがたくさんつまった本でした。そもそも、それぞれのラインの意味が分かっていなければ、補正なんて無理ですよね。そういう配慮がきちんとなされている本です。
シーチングの1反買いもしたことですし、これからは新しいパターンを買ったら出来るだけ一度仮縫いをして、必要なら補正をしてから本番に移るようにするつもりです。…とはいっても、シーチングで縫ったものでOKかどうかを見極めるのはけっこう難しいです。それから、どこをOKラインにするのかも。
それから、この本にはチェックの柄あわせの仕方も詳しく書かれています。
レディブティックシリーズ
著者:土屋郁子
出版社:ブティック社
サイズ:ムックその他/138p
発行年月:2005年09月
本体価格 943円 (税込 990 円)
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