anneesicotton*: 941台形スカート その1
【パターン】アネージコットン、941台形スカート、38号、2940円、縫製説明書なし 【作成】2006.8
【生地】イタリー サマーウール バスケット・ガルゼ(ウール100%)(1900円/m)、ヨーロッパ服地のひでき
プリーツスカートの残り生地で作りました。
このパターンはスカートを縦地、バイヤス地、どちらでも作れるのですが、今回は縦地にしてあります。バイヤスにするほど生地が残っていなかったので。できあがってみて、このスカートを縦地にするなら、張りのあるしっかりとした生地の方が向いているのでは、と思いました。スカートの形がはっきり出るような。今回のようなある程度落ち感があり、動きのある生地はバイヤス断ちにした方が多分きれいです。次回は、しっかりした生地(これの予定)で作るつもりです。
さて、いったいAラインスカートとどこが違うの、というこのスカート。私の場合は、一言で言えば「こちらは補正が必要なかった」ということになります。Aラインスカートは大幅な補正をしないと着られる代物にはなりませんが(詳しくはこちら)、台形スカートはデフォルトのままでOKでした(脇の縫い代を1ミリ減らし、計4ミリ大きくしただけ)。もちろん、完璧を追求するなら補正の余地があるのかもしれませんが、このままでも十分着られます。私の場合、スカートは後ろのウエスト部分がぱかぱかすることがよくあるのですが、これは珍しくそれがありませんでした。ベルトが体にぴったり沿っていて、安定感があります。
そこで思ったのですが、ショップが設定している体型通りの人ならばAライン、台形スカートどちらもデフォルトで着こなせるのでしょうが、そうではない場合、どちらかはそのままで良いけれど、どちらかは要修正になるのではないでしょうか。私の場合、もしお店で既製服として買うとしたら、Aラインスカートは無理です。「これは私の体型に合わないわ」ということでボツでしょう。脇を詰める・出すだけではとても対応できないので。逆に台形スカートなら「これは着やすい」ということで購入になると思います。
着用写真ではAラインスカートと台形スカートはほとんどそっくりかもしれません。実際に着た印象としては、台形スカートの方がおとなしくて大人な感じです。
パターンを比べてみますと、スカートの脇ラインは確かにAラインスカートの方が傾斜が強く、台形スカートは緩やかです。そしてAラインスカートはウエスト部分でぐっと中に入るのに対して、台形スカートはずっと緩やかなまま。その代わり、台形スカートはベルトがものすごくカーブしていて、ここでぐっと中に入る感じです。Aラインスカートは、ベルト部分はフラットです。
ところで、仕様書の出来上がり寸法を見ますと、38号でAラインスカートは着丈50.8センチ、台形スカートはスカート丈61センチで、10センチも差があります。ですが、スカート部分のパターンを比べますと、中心線の長さは全く同じ。ベルトの太さは台形スカートの方が1センチくらい多いだけなので、着丈に10センチも差ができるとは思えないのですが…。出来上がった2枚のスカートを比べてみても、やっぱり長さはほぼ同じ。「台形スカートの方が長いのね」と思って購入したので、これは意外でした。
今回はフラップも付けてみました。ただ、多分次からは付けません。私はこのフラップが見えるほど丈の短いトップスはほとんど持っていないので。このフラップが隠れるトップスの場合、このフラップ部分がふくらんで、すっきりしません。ない方が、私は着こなしやすいです。
それから、この生地、裾まつりがうまくいきません…。もっと緩くまつるべきなのかな。肉眼ではそんなに気になりませんが、写真だとちょっと…です。
ところで、前裏スカートのパターン、丈が1.5センチ長くありませんか?後ろ裏スカートと縫い合わせようとして、どうにも長さが合わないのでパターンを調べてみたら前の方が1.5センチ長かったです。表スカートパターンと比べてみると、前裏スカートのパターンの裾を1.5センチカットが正解みたい。これから縫われる方は、念のためパターンを確認することをお勧めします。
Aラインスカートと同様、こちらもオーソドックスな形なので使えるパターンです。私もどんどん活用するつもりです。