万十と袖万
これまでずっと、ダーツ処理などのアイロンがけは袖馬(洋裁用ではないもの)を利用してやってきましたが、やっぱり専用の道具があったほうが良いなとずっと思っていたので、とうとう万十を購入しました。万十はずっと以前から気になっていたので、大型洋裁店に行くたびに見てはいたのですが、あまりにもいろいろなサイズがありどれを選べばいいのか分からない、しかも持って帰るのも大変そう、ということで買えずにいました。でも、昨年の11月頃、やっぱり買おうと思い立ち、「婦人服のダーツ処理などに使いたいが、どのサイズの万十が適しているのか」という質問を3軒のネットショップにしてみました。そんなに尋ねるつもりはなかったのですが、うち2軒の回答はあまりにも一般的な答えで、具体性に欠け参考になりませんでした。最後の1軒takatomiは回答が来るまでに大変時間がかかりましたが、返事を下さった方の実体験に基づいたアドバイスだったので、非常に具体的で頼りになるものでした。まず、万十はスカートなら2号または、特2号あたりが使いやすいとのことでした。どちらにしようか迷いましたが、結局丸万十No.2を購入しました。
同じ回答の中で、ジャケットの制作に便利なのは鉄万、袖万ということを教えていただきました。袖万は12号ぐらいが使い勝手が良いそうです(婦人服ということで)。そういえば、袖のアイロンがけも苦労していたなと思いだし婦人用袖万も買ってみました。
今、ジャケットを作っているのですが、早速使ってみました。胸ダーツのアイロンに万十を使ってみましたが、これまでになくすっきりと立体的に仕上がって大満足。やっぱり、専用のものを使うと仕上がりが違いますね。私は、万十の形というよりは、この固さがポイントだと思いました。代用していた袖馬は普通のアイロン台なので柔らかかったのです。
袖万も使っています。袖の縫い代割りの他に、見頃の脇の縫い代など、至る所で活用しています。今回の生地はモヘアウールで柔らかくアイロンが効きやすいので、テーラーボードだとあたりがきつすぎる気がするのです。この袖万の固さ具合が今回の生地にはぴったり来る感じ。
同じくお勧めの鉄万も気になるのですが、こちらは結構なお値段なので見送りました。