伝兵衛バッグ
【パターン】バッグ作りの基礎ノ-ト、子供のために1(88-89ページ掲載) 【作成】2011年7月
【生地】表:とても固いデニム地 裏:綿素材
かつてBIGLOBEのキャラクターだった伝兵衛。昔ゴールデンレトリーバーを飼っていた夫はこのキャラクターが好きで、いろいろとグッズを買っていました。伝兵衛Tシャツもずいぶんとお気に入りで、よれよれになるまで着ていましたが、さすがにもう着られないでしょうとなったとき、捨てるに忍びず、「この伝兵衛を使ってバッグを作って」と頼まれました。1年前の夏のことです。一応OKして、材料は揃えたものの、普段バッグを作らないのでなかなか取りかかる気になれませんでした。そして今日、この1年越しの宿題をようやく片付けることができました。
「B4サイズのバッグ」というのが夫の注文だったので、ずっと前に購入してあったバッグ作りの基礎ノ-トの88-89ページに掲載されているバッグにしました。これ、巻末の「子供のために」コーナーにあるので、通園バッグを想定しているのだと思うのですが、これが唯一B4サイズで、夫がイメージしているであろうシンプルなトートバッグだったので。作ってみて、このバッグ、すごく良いと思いました。この本に掲載されているバッグで唯一、持ちやすさのために持ち手が少し傾いているのですが、このために本当に持ちやすくなっていて、夫も「持ち手がよく考えられているのが良い!」と喜んでいました。ただ、この持ち手作りが一番苦労しました。輪に縫って表に返し、両脇にステッチをかけるのですが、丈夫なバッグに仕立てるため、とにかく厚くて固いデニムを選んだので、ひっくり返すのが至難の業でした。一本あたり1時間はかかったと思います。割り箸を使って何とか返しましたが(ループ返しは、生地が硬すぎて無理)、最後の最後に「そうだ、ペンチを使えば良いんだ!」と気がつきました。ペンチでぐっとつかんで引き出す。試してみたらいい感じで、「もっと早く気がつけば良かった…」と後悔。持ち手の端は切りっぱなしにしました。本では内側に折り込むようになっているのですが、こんな厚い生地を折り込んでミシン縫いなんてとても無理です。それから、本では飾りボタン+手縫いで持ち手を付けるようになっていますが、確かに園児が持つ程度の荷物ならそれでも良いかもしれませんが、大人の荷物にそれでは耐えられないでしょうから、クロスも掛けてがちっと縫い止めました。
肝心の伝兵衛ですが、裏にダンレーヌのSX3接着芯を貼って補強しました。これでよれよれ生地もパリッとしました。周りにリボンをぐるっと貼って、Tシャツっぽさが軽減するようにしてみました。
裏はシンプルに、本通りにポケットを一つ付けました。
縫製には14号と16号(白ステッチ)の針を使用しました。16号なんて、初めて使いました。さすがの太さです!これでジーンズ用のステッチ糸で縫うと、カチッと縫い上がってちょっとプロっぽい感じに。職業用ミシンのパワーでないと、この感じには仕上がりませんね。
それから、何枚も重なって厚みが出るとまち針でとめるのも厳しいので、手芸用糊、接着テープ、クリップをフル活用しました。
裏はこんな感じです。思い切ってかわいい生地にしてみました。内ポケットはいらないとのことなので付けていません。
バッグ作りなんて何年ぶりか分かりませんが、やってみると意外に面白かったです。そういえば、高校卒業まではバッグやポーチばかり作っていたんだっけ。その反動か今は洋服作り専門ですが、たまには気分転換になって良いものです。
この本、活用したのは初めてですが、イラストばかりの地味な本ながら、情報量はすごいです。これ1冊あれば、たいがいの形のバッグが作れます。おまけに、バッグ作りのコツが満載。コストパフォーマンスが高いです。
« anneedeux* 752Karen | トップページ | 風船かずらのグリーンカーテン »
「その他の作品」カテゴリの記事
- ソニー デジタルペーパー・ケース(2017.09.25)
- 伝兵衛バッグ その2(2017.09.23)
- エコバッグ -母用-(2014.05.01)
- 長財布 その4 -母用-(2014.03.03)
- 長財布 その3 -2014年バージョン-(2014.01.02)