スイス旅行6日目午後-氷河特急
今年、夫婦で海外旅行に行きたいと言い出したのは私ですが、「それならスイスに行きたい」と言ったのは夫。夫は昔から鉄道好きで(いわゆる「鉄ちゃん」)、鉄道王国スイスに興味があったようです。
ということで、今回のツアー選びの第1条件は「主要鉄道の乗車が組み込まれていること」。氷河特急、ベルニナ特急、2大登山列車(ツェルマットとグリンデルワルトで乗車したもの)が必須条件でした。
そんなわけで、今日の午後と明日の午前は、当初の予定ではツアーのハイライト。
今日はアンデルマットからサンモリッツまで氷河特急(グレイシャー・エクスプレス)に乗ります。1903年から運行している観光列車で、平均速度は約34km。世界でもっともゆっくり走る特急列車です。
これから乗る列車。皆がカメラで撮影しています。
そして線路にはこのような看板が。そんなに線路を横切る人がいるのでしょうか…?日本語表記もしっかりあります。
全車両がパノラマカーになっています。自然の中で赤色の車両がよく映えます。
車内はこんな感じ。もちろん、座り心地もよく、快適です。
私が気に入ったのは、観光用アナウンスがイヤホンから流れること。音声が流れる前に「ポーン」という音が鳴り、聞きたい人はイヤホンを耳に入れる仕組み。このおかげで、車内は静かで、ゆったりできます。私はこのイヤホンガイドを聞いていましたが、現在通過中の地域の説明の他に、スイスに関する豆知識(産業など)も流れていて、勉強になりました。スイスは驚くほど農業に従事する人が少なく、また、意外なことに、観光業による収入は、国家全体としてはそれほど比率が高くありませんでした。
もっとも、この静けさも、途中から乗り込んできた日本人団体客によって木っ端微塵に砕け散りましたが。
ところで、夫の切なる希望の一つが、食堂車で食事をすることでした。ですが、残念なことに、私たちの列車には食堂車が連結されていませんでした。一応メニュー表があったので、ツアーガイドさんからは「注文できません」と言われたものの、だめもとで頼んでみるとあっさりOK。座席まで持ってきてくれました。
私はケーキを頼んでみました。途中通過した地方(名前を忘れました)のケーキのようでした。素朴なキャロットケーキ。ただ、上のマジパンが甘すぎました。
夫が注文したのは、代表的なハンガリー料理グヤーシュ。はじめはステーキを注文しようとはりきっていたですが、「食堂車がないんだから、ここで焼くわけないよ。もう、あらかじめ焼かれたものを暖めるだけなんだから、多分それほど美味しくないよ。スープの方が絶対に間違いないよ。」と、私が賢明なアドバイスをしたため、夫は思い直してスープを注文。このスープ、良かったです!私も少し飲んだけれど、本格的に作られていて、美味しかった。パンも付いてきました。私も、こっちを注文すれば良かったです。
車窓からはこのような美しい景色が見えるのですが、もう山のある風景が当たり前になりすぎていて、それほどの感動はありませんでした。逆回りのルートだったら、最初に列車でこの山々の景色を見ることになるので、大変感激したはずですが。夫など、けっこう車内で寝ていました。私はと言えば、なんだがグリンデルワルトでツアーの山場は終わり、あとは移動のみの流しのような気分でした。
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