賤ヶ岳と余呉湖
今年のゴールデンウィークは夢の10連休。ですが、前半は4月の疲れをとるのが精一杯、たいして何もできませんでした。洋裁も、簡単なタイトスカートを縫ったくらい。後半は夫の田舎の滋賀県へ。当初は伊吹山に登る予定で、登山地図を買い、トレッキングシューズも新調しましたが、連日の雨。しかも前日の夕方も本格的な雨が降り、これでは山頂付近のガレ場が危険ということで、急遽行き先を賤ヶ岳に変更しました。ガイドブックとネットを睨めっこし、土壇場で決めた軽い登山でしたが、期待以上に良かった!
JR余呉駅→江土登山口より入山→賤ヶ岳山上→国民宿舎余呉荘登山口というコースをとりました。

登山口からすぐにこのような森林の中を歩いて行きます。新緑が美しく、歩いていて気持ちいい。
賤ヶ岳といえば、羽柴秀吉と柴田勝家による覇権争いの決戦の舞台。山中にはその合戦にまつわる遺跡が所々にあります。


勝家方の武将・佐久間守政が大岩山の中川清秀の陣を急襲、撃滅させましたが、その砦跡。結果的に、これが勝家敗北のきっかけとなっていくわけですが。

森林浴を楽しみつつ賤ヶ岳に到着。途中「首洗いの池」という、相当に生々しい場所もありました。前半はなだらかな登りで楽な道のりでしたが、最後はそれなりに傾斜があり、ちょっときつかったです。
山上に着いてみると、驚くほどたくさんの人。とても開けた場所で、皆がお昼ご飯を食べていました。ベンチはもちろんのこと、めぼしい場所はもう埋まっていたので、私たちはちょっと離れた木陰で余呉湖を眺めながらお昼をとりました。


私たちの野外昼食の定番。おにぎり、トマト、キュウリ、ゆで卵。そして、その場でウインナー炒めとインスタントラーメンを調理。お湯を沸かしてお茶。そして、今回は持ってこなかったけれど、デザートとして缶詰の果物類(杏仁豆腐など)。

眼下には余呉湖がきれいに見えます。こうしてみると、本当に小さな湖。

反対側には琵琶湖。竹生島も見えます。


そして柴田勝家像。賤ヶ岳合戦の説明パネルがあります。
1時間ほどのんびりしてから下山。国民宿舎余呉荘登山口方面に降りました。こちらから登って来る人もいましたが、私は江土登山口から登ることを強くお勧めします。こちらはとても急な下りで、これを登るとなったら相当きついはず。

降りると余呉湖畔。水が大変きれい。ここで紅茶を飲んで一息入れてから、湖畔沿いに駅まで歩きました。つまり、登山も含めて余呉湖を一周したことになります。湖畔は途中まで自然歩道になっていて、道沿いにはあじさいがびっしりと植えられていました。あじさいの季節にはそれはそれは美しい歩道になることでしょう。途中、キャンプをする人、バーベキューをする人、つりをする人を見かけました。

振り返ると私たちが歩いてた山が見えます。先ほどまであの山上にいたとは信じられない。

今は田植えの季節。途中、田植えをする農家の方々を見かけました。
この賤ヶ岳登山と余呉湖、大変お勧めです。そして、スタートからゴールまで、お店を一軒も見かけませんでした。今時、駅周辺にお店が全くなく、山、湖、田園だけが広がる風景というのも珍しいのでは。都会の喧噪から離れるのにうってつけの場所です。
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