アネパターン: 7Ohana その1
【パターン】アネパターン、7Ohana Aラインロングカーディガン、38号 【作成】2012年6月
【生地】テンセル/シルクガーゼ天竺シルッケトバイオ (テンセル90%、シルク10%、丸紅テックス)
製品としてOhanaが発売されたとき便利そうだな、欲しいなと思ったのですが、あのたくし上げなければならない長い袖が不便そうな気がしました。そこで、パターンを発売と同時に購入し、自分好みに作ってみました。袖丈は手持ちのロングカーディガンを参考に4.7センチカット、タブなし、ポケットなし(あの、だれる感じのポケットが好みではなかったので)。究極にシンプルなVネックロングカーディガンになりました。
私はニットソーイングはほとんどしませんし、やってもたいていは縫い代3本ロック始末、地縫いはレジロンで直線ミシンと、布帛と同じ手順です。ですが、今回は4本ロックで縫い合わせた方が良い気がして、もう何年ぶりか分からない4本ロック地縫いに挑戦しました。そのため準備段階で手間取りました。縫い線をきっちり縫えるようにロックの巾、切り落とす巾を調整、生地の長さを変えてしまわないよう作動調整の確認(今回の生地は作動なしでOKでした)。4本ロックですとまち針は使用できないので、以前はクリップで縫い代を止めていましたが、今回のような薄くてたれる生地ですとクリップの重みで生地を伸ばしてしまいそうだったので、縫い代を手芸用スティックのりであらかじめ貼り付けてしまうか、しつけをするということで対処しました。しつけをしたのは前立てと身頃を合わせる部分、および袖付けです。伸ばしが入る部分はものすごーく生地を伸ばすので、合い印だけがっちりとしつけしました。この糊&しつけ作戦できれいに仕上がったと思います。袖口と裾は三つ折りミシン縫い始末。裾はもっと押さえ圧を緩くすべきだったと反省。
「ヒロアミーの日記」を知ってから、1枚縫うごとに何か新しく学び直しています。今回はボタン付け。「ボタン付け 方法」を見て付けてみました。そしたら、早くきれいにしっかりと付けられて感激しました。私はボタンがぐるぐる回るのが好きではなかったのですが、この説明通り根本でぐっと突き刺すときっちり固定されて動きません。
さて、このオハナ、非常に面積の大きいビッグなカーディガンです。ですから、とにかく落ち感抜群でドレープが美しい生地を使わないと大変なことになります。まさに生地の動きとドレープを楽しむカーディガン。その点、今回の生地選びは成功したと思います。とてもとても薄くてひらひらとした生地。表面にはシルクの光沢、そしてさらっとした気持ちの良い着心地。これまで私はインポートものの生地を使うことが多かったのですが、最近、日本製の機能生地がとても気になっています。
ロングカーディガンで気になるのは座る時。この生地は折りじわがつきやすいので、おしりに敷いて座ってしまったらみっともないことになりそうです。ただ、生地が極薄で柔らかいので、敷かないでくしゅくしゅとたるませる感じで座れば大丈夫かなと、とりあえずはデフォルト丈で作りました。あまりにも不都合が生じるようでしたら、丈を詰めようと思います。ロングカーディガンって、実用性を考えると生地選びが難しいですね。
<追記>
パターンに指示はありませんが、念のため前肩に伸び止めテープを貼りました。「型紙ひろば」のニットパターンの説明書によりますと、布帛の場合は後肩に伸び止めテープを貼りますが、ニットの場合は前肩だそうです。
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