醒ヶ井の梅花藻
1週間ほど滋賀県にいました。昼間は猛暑のため精力的に歩き回るのは無理でしたが、それでも少しは観光をしたいということで、名水で知られる醒ヶ井に行きました。
まずはお昼ご飯。駅前のお店で「醒ヶ井定食」を食べました。醒ヶ井はますの養殖で有名で、そのますの甘露煮がメインの定食。川魚が苦手な私ですが、この甘露煮は大変美味しくいただけました。
なぜ醒ヶ井に来たのかというと、梅花藻を見るため。年間を通して14度前後の清流にしか育たない水草。全国でも生育場所が限られていますが、7-8月はこの梅花藻が見頃ということで訪れました。駅には梅花藻マップが置いてあり、それを頼りに散策に出発。
まずはお昼ご飯を食べた定食屋の裏手。風情もなにもない写真ですが、ここも梅花藻ポイント。逆に、こんな場所に梅花藻が育つ清流が流れていることが驚きです。そして、日当たりが良いからか、実はここが一番、梅花藻が見事に咲き誇っていました。
次に向かったのは西行水。こんな伝承が伝わる場所です。
西行法師がこの地を訪れた際、茶屋で一服茶を飲み立ち去りました。西行に淡い恋心を抱いた茶屋の娘が西行の飲み残した茶を飲み干すと、奇異な事に突如して妊娠し、男の子を授かりました。再び西行が訪れた際、事の詳細を娘が話すと、西行は「もしわが子供であるなら元の泡に返りなさい」と念じると、男のは姿形が無くなり泡となって消えてしまいました。西行は自らの子供と確信し五輪塔を建立すると「泡子墓 一煎一服一期終 即今端的雲脚泡」と刻んだと伝えられています。
その前には水琴窟があって、このように水を流すと音を奏でます。
このあとは住宅街を流れる地蔵川沿いに歩いて行きます。この地蔵川が梅花藻で知られています。
曇っていたとはいえ、やはり暑かったこの日。でも水辺はひんやりと涼しく、心地よく歩くことができました。
こんな風に生活にも使われています。家の前をこんな清流が流れていたらさぞ楽しいだろうと思う反面、これだけ観光客がいたら生活しにくいだろうとも。それほど有名な観光地ではなかろうと思っていたのですが、私たちの予想に反して、かなりの数の観光客がこの地蔵池散策に訪れていました。
こんな風情の良い場所も。
このあたりが最終地点。私たちが歩いたのは駅からすぐの最短コースで、ゆっくり歩いても片道20分くらいでしょうか。暑い夏にはちょうど良いミニ観光。
駅に隣接する「醒ヶ井水の宿駅」では湧き水を汲むことができます。これが大変美味しい名水。ぜひ、水筒またはペットボトルを持参してください!
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