長財布 その2
【パターン】たまねぎ工房主催ワークショップで使用したパターン(佐藤 なを美さん作) 【作成】2013年3月
たまねぎ工房主催のワークショップで作った長財布。作った翌日から、毎日これだけを使い続けています。昨年、母にボレロを編んでもらったので、お礼に母にもこのお財布を作ることにしました。
使用した生地は次の通り。
【表地】ヨーロッパ服地のひできからいただいたemanuel ungaroのはぎれ
【裏地】ウールジョーゼット(このスカートの残り生地)
【ポケット大】麻混綿生地(このワンピの残り生地)
【ポケット小、パイピング】綿生地(このブラウスの残り生地)
「服地のひでき」は当初、ショップで購入した生地で作った作品を写真で送ると、生地の端布をプレゼントしてくれました。もう、10年近く前にあったサービスです。送られてくる生地はどれも本当に凝った素敵なもので、なぜかネットショップでは見かけないものばかり。今でも当時いただいた生地の多くを大切に保管していますが、今回、中でも特に気に入っていたウンガロの生地を使うことにしました。
こんな感じの凝った生地。写真が暗くてすみません。実物はもう少しはっきりした色合いです。プレゼントなので、手に取るたびに気持ちが明るく、ちょっと華やぐものをと選びました。中も、表地のイメージをそのまま再現する感じで。全部、手持ちの生地ですけれど。
母にワークショップで作ったお財布を見せたところ、高さをもう少し出して欲しいといわれました。ということで、5ミリ高くしました。ですが、それに合わせてお札用ポケットも5ミリ高くしてしまいました。出来上がって、これは失敗したとちょっとへこみました。中にお札がすっぽり入るようになってしまったのです。デフォルトはお札の頭が見える高さで、これによりお札の出し入れがしやすくなっていたのに。そんな、パターン作者の細やかな工夫に気がついたのは、今回のサイズ違いバージョンが完成したあとでした。でも、多分母は、お財布にというよりは、適当なもの入れとして使うでしょうから、大丈夫かな、と思ったり。次回作るときは、お札ポケットの高さはデフォルトを厳守です。
やはり、一番の難関はパイピングでした。ワークショップではミシン仕上げで、もう私の財布は、とても他人様にはあげられないパイピング仕上がりでした。今回、表地にバイヤステープを縫い付け、折って縫い代をくるもうとしたところ、テープの巾が少なすぎたようでミシン目を隠すには少ししか折り込めません。特に、カーブ部分がギリギリ。これで表からミシンで叩いても縫い目を隠すのは無理ということで、手まつりに変更しました。この方が、私の場合は安全・確実。
所々、ワークショップでの注意事項やコツを忘れてしまい、「あれ?」となった部分も、サイズ変更の仕方での失敗もありましたが、全体としては、美しい色合いのお財布(ポーチ?)ができあったと満足です。使ってくれると良いな。
高校卒業まではよく小物を作っていましたが、20代は手芸から完全に遠ざかり、結婚後、洋裁を始めてからは小物はほとんど作らなくなりました。でも、このお財布は、この小さな空間の中に自分の世界をぎゅっと詰める感じがして、生地選びから楽しく作ることが出来ました。