アネパターン: 286Jへちまカラー ニットジャケット その2
【パターン】アネパターン、286Jへちまカラー ニットジャケット 、38号 【作成】2013年3月
【生地】ウールジャージdondi (アネパターンにて購入)
生地はこちらのマーメイドスカートと同じもの。このスカートを縫ったのが2006年、でもその時点ですでに生地購入から数年経過していましたので、もう10年近く在庫化していました。上下でスーツするつもりでしたが、ジャケットはどういうものを縫うかなかなか決まらず、このジャケットのパターンが発売されてようやく「これだ!」となったのは、こちらの記事で書いたとおり。その後、腱鞘炎を患い、昨冬は洋裁は無理な状態だったので、今冬ようやく形にすることができました。とはいっても、もう明日から4月なので着るのは来シーズンからとなりますが。
縫製ですが、一番の難関は前見返しを前身頃に留めるステッチだと思います。前回は平置きの状態で見返し位置を決めて縫ったので、実際に着てみると襟のそり返しが綺麗に決まらなくなってしまいました。ということで、今回はトルソーに着せ、襟をそり返した状態で見返し位置を決めました。前回よりも襟が自然に、きれいに決まっていると思います。
それから、ステッチ位置を左右対称にするのも難しいといいますか、それも意識して位置決めをしないとだめだということに、一度ステッチをかけてしまってから気がつきました。縫製手順書ではステッチをかけたあとに腰ポケットをつけるようになっていますが、私は前身頃と前脇をつないだらすぐにポケットをつけてしまっています。だから、ステッチはポケットをめくってミシン縫いが入るところまでかけています。ということで、ポケット、パネルラインなどを基準に長さを測って、見返し留めステッチが左右対称になるよう心がけました。
ポケットですが、胸ポケットは刺繍糸3本取りでハンドステッチ、腰ポケットはステッチなしパッチポケットの仕様にしてあります。ステッチなしの方がオフィシャル度が増すので。前回と同じく、『工夫されたポケットの縫い方』21-24ページを参照。注意点も書き込んであったので、大変スムーズに、きれいにつけられました。上達が感じられて嬉しい。ステッチなしパッチポケットは、もうどんと来い!という感じです。
生地は適度にしっかりして厚みもあり、パターンとの相性も良かったと思います。
当初は上下同素材でスーツにするつもりでしたが、実際私がこの色を上下で着てしまうと重くなりすぎるので、ジャケットだけ単体で着るつもりです。といいますか、あのマーメイドスカート、今でもあるのですが、一度自宅で洗濯したら6枚はぎのラインが斜めになってしまいました。思い返せば、あのときはニット地であるにもかかわらず、水通しせずに縫ってしまいました。そのせいでしょうか。それからラインも、今となってはあまり気分ではないので、もうこの冬を限りに処分するつもりです。今回のジャケットはちゃんと水通ししてから縫製しました。
かなり場所を取っていたこの生地、なんとなく心の重しになっていたので、ようやく形に出来て嬉しいです。色はピュアロマとはいえませんが、上手く寒色系と組み合わせて、季節感を出すための服として活用したいと思います。私にしてはちょっと、ほどよくかっこいい感じになったのも気に入っています。でも、へちまカラーのおかげでそれほどマニッシュでなく女性らしさがあるのもポイントが高いです。