越後長野温泉 -雪景色を求めて-
急遽、豪雪地帯に一泊二日で行ってきました。
昨年1年間まともに旅行ができず、なんだか頭が締め付けられる感覚、そして何ともいえない身体の重さが抜けないでいました。そこで、思い切って温泉で一泊することにしました。しかも、雪景色を見るためにあえて寒いところへ。
泊まったのは越後長野温泉の嵐渓荘という旅館。
私は20代の頃5年間札幌に住んでいましたが、貧乏学生の身では無尽蔵に暖房費を出せるわけもなく、本当に寒さが身に応えました。お風呂は1階の大家さんのところで入らせてもらっていましたが、真冬でも部屋の中ではTシャツ一枚でがんがんストーブを焚いているのには驚いたものでした。そのおかげで2階の私が暖房費を切り詰めてもどうにか冬を越せていたわけですが。さらに、雪国で生まれ育ったわけではない者にとって、スケートリンク状態の道路を歩くのは大変な恐怖でした。そんなわけで、東京に来てしばらくは雪のない冬がとてもとてもありがたく、雪を見たいとは特に思いませんでした。
それから十数年。生まれて初めて大雪を見に旅行をしました。これは、想像以上に良かったです。朝、家を出たときは冬晴れの青い空。それが「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」。どんよりとした空、そして一面の雪。この風景の見事な対比が頭の中を完全にリセットさせて、短時間の滞在ながらもリフレッシュすることができました。
嵐渓荘は2月になると庭にかまくらができ、昼間はそのなかで餅などが食べられ、夜になると明かりが点されるそうです。大きなかまくらというのはこういう風に作るのですね。かまくらは生まれて一度も体験したことがないので、いつかこんな大きなかまくらの中に入ってみたいです。
敷地は3000坪とのことで、行く前は庭を散策したいと思っていたのですが、雪で埋もれて訳が分からず、道も限られ、ほんの少し歩いただけでした。これは庭から見た川。
そんなわけで、少し外を歩いてみることにしました。一番近い観光スポットは八木ヶ鼻という、五十嵐川にそそり立つ崖なのですが、歩いて30分。雪道だともっとかかるでしょう。日が落ちるまでには宿に戻った方がいいので、そこまで往復する時間はなかったのですが、とりあえずそちらの方向に歩いてみました。
こんな風景を見ながらひたすらまっすぐ歩いて行くと、途中で右手に曲がる緩やかな下りの道がありました。
その道沿いに歩いてみると、川の上かかった橋がありました。上流側はそれなりに段差があって流れが急。
下流側。雪化粧が施された木々が美しい。この雪景色に満足して、この先へは行かず宿に引き返しました。
こちらの温泉は塩分濃度が高く、とてもしょっぱいです。その源泉とあわせたほうじ茶がラウンジで自由に飲めます。宿に戻ってさっそく飲んでみました。しょっぱいほうじ茶。初めての味。そして、何度も飲んでみたくなる味。滞在中、3回飲みに行きました。
« 新しい洋裁環境 | トップページ | 越後長野温泉 -嵐渓荘の夕食- »
「旅(国内)」カテゴリの記事
- 夏の長崎・五島旅行 —お土産—(2024.09.12)
- 夏の長崎・五島旅行 ー日本二十六聖人殉教記念碑ー(2024.09.07)
- 夏の長崎・五島旅行 —中通島2日目 頭ヶ島天主堂—(2024.08.23)
- 夏の長崎・五島旅行 —中通島2日目 教会巡り—(2024.08.16)
- 夏の長崎・五島旅行 ー中通島 ホテルアオカ上五島 夕食ー(2024.03.31)