白馬・安曇野旅行 -唐松岳登山-
第3ケルンを過ぎると唐松岳への登山道へ入ります。この先は登山の装備が必要になります。唐松岳への簡単な登山ルートはこちら。
八方尾根、それから唐松岳への登山道では色とりどりの様々な花が咲いていて、これまでで一番美しい花畑でした。
八方尾根から唐松岳登山の特徴は植生の逆転現象が見られること。登山道を進むとまもなくダケカンバの林に入り、森のような雰囲気の道があります。ただ、ずっとこのような道が続いているのではなく、花畑の斜面を横にしながら歩く道、片側が崖となって切れ落ちている道など、さまざまな道を通ることになります。むしろ、左右を木々に囲まれた安心感のある道は少ないです。
今回のルートはひたすら登りなので、久しぶりに登山をする私にはかなりきつかったです。ようやく扇の雪渓にたどり着き、ここでお昼ご飯にすることにしました。前日に宿泊したペンションで作ってもらったおにぎり弁当。疲れすぎたのかあまり食欲がなかったので、私はこれで十分だったのですが、夫はインスタントラーメンも作っていました。
雪渓の反対側の景色。すでに時折雨がぱらついていたのですが、こうした木々が雨を遮ってくれました。
これから進む登山道。次に目指すのは標高2430メートルの丸山ケルン。ここは絶景で、ガイドブックでは格好のお昼ご飯スポットとなっていたので、次はそこで休憩をするつもりだったのですが。
丸山ケルンに着いてみると360度遮るものがなにもないためか、とんでもない強風で休憩どころではありませんでした。眼下には虹が出ていたので麓では雨が上がったのかもしれませんが、こちらは天候悪化が必至。ゴアテックスのレインウエアのズボンも履き、雨に備えました。
丸山ケルンを振り返ります。
この日の登山で最後に撮った写真。丸山ケルンから唐松岳頂上山荘はまったく予想していなかったハードな登山で、写真を撮る余裕はなくなりました。唐松岳は北アルプス登山の入門に最適、危険な道は一切ないとガイドブックには書かれていましたが、私たちの目からは決してそうではありませんでした。驚いたのは片側は切り落ちた崖、反対側には鎖が取り付けられ、二人がすれ違うことは出来ない幅の道が出てきたこと。しかも、一箇所2枚の板を渡しただけで、隙間から底が見えるところもありました。ここに着く頃には雨も本格化し、高いところが苦手な私は本当に怖かったです。入門編とは言っても、間違いなく北アルプス登山。山荘に到着したときの達成感、安堵感は大変なものでした。
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