栃尾又温泉 自在館 -後編-
夕食後、しばし休憩してから大浴場へ。貸し切り風呂は40度前後に加温されていますので普通の感覚で入れますが、大浴場は加温なしで36度。このぬるさのために長湯が可能で、1-2時間入るのがお勧めとなっています。
私はこんなぬるい温泉は初めて。しかも、1-2時間も湯船につかるというのは未体験、というか信じられない行為。とりあえずは、周りの人の様子を見て、それに合わせようと、このぬるいお湯に浸かってみました。…温かくはありません。しばらく浸かっていると、ちょっと寒いのでは?というくらい。そして、体が楽になるというよりはむしろ、肩やら背中やら腰やら、じわじわと痛みが出てきました。ぬるま湯に浸かっていることで、日頃ため込んでいたけれど気づかずにいた体の痛みがあぶり出されてくる感じ。じんじんします。そのジンジンする痛みを感じながらぬるーいお湯に浸かっている…気持ちいいよりも苦行という感じ。
周囲を見渡すと、私より前からお湯に入っている人も、私とほぼ同時にお湯に入った人も、いっこうに出ようとしません。皆さん、ひたすらおとなしく湯に浸かっています。私はといえば、退屈になってきてお湯の中で足のストレッチなどしていました…
そして40分ほど浸かったところでギブアップ。お湯からあがりました。私以外は誰も湯船から出ようとはしませんでした。みなさん、宿のおすすめ通り1時間、2時間浸かっているのでしょうか。

朝食。まさに日本の朝ご飯。量もちょうど良く、美味しくいただきました。朝食は9時までに行けば良いので、朝ゆっくり寝ていられるのも嬉しいです。
一休みしたあと、再び大浴場へ。チェックアウトが12時なので、あのぬるま湯に再チャレンジです。
さすが湯治宿なので、午前中から大浴場にも、それなりに人がいました。無心にぬるま湯に浸かります。不思議なことに、昨夜ぬるま湯の中で感じた体の痛みはありませんでした。今回も40分ほど入浴。チェックアウトに間に合うように、今回は時間に追われて切り上げましたが、昨日とは違って、本当はもっと入っていたい感じでした。このぬるま湯に長湯することに体が慣れてきたのかも。

宿の外観です。


宿の周囲。紅葉を期待していましたが、紅葉の季節はとっくに終わったようです。すでに初雪も降ったとのことでした。
自在館は湯治客が湯治しやすいよう、過不足なくサービスが考え抜かれたとても良い宿でした。1泊ですと、体が楽になるというよりは、日頃の疲れがあぶり出されて終わりなので、できたら最低でも2泊はしたいです。夫婦共々この温泉宿は大変気に入りましたので、今後リピーターになると思います。
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