米沢・白布温泉旅行 -白布温泉東屋-
今回の宿は白布温泉東屋です。「日本秘湯を守る会」の会員宿。
部屋には床の間があり、きちんと花も生けられていました。全18室。私たちが泊まった日は宿泊者は5組。多分、隣の部屋には誰も泊まっていないのか、大変静かに、落ち着いて過ごせました。
せっかくなので、宿の近くを少し散歩。
宿を出たときは曇り空。
雪がなければ降りて滝を見られるようなのですが、埋もれていて何があるのかもさっぱり分からず。雪がない季節でしたら、源泉など、周辺の無料観光ツアーがあるのですが。
なにか川が流れるような音がしますが、この通りの雪で何も見えず。
そろそろ引き返すことに。
山の天気は変わりやすいようです。帰り道では晴れ間が見られました。そして、大きなつらら。
宿に戻り、冷えた体を温めるべくさっそく温泉へ。そこで、思いがけない事態に。
メインの大浴場(実際は、大浴場と言うほどではありませんが)は400年前から使用されている浴槽。名物の滝湯が上から流れ落ち、それがそのまま浴槽に流れている仕組み。内風呂です。…入った瞬間、私は間違えて露天風呂に来たのかと思いました。脱衣所に戻り、再度確認。露天風呂は階段を上がった別の場所。今ので正しいらしい、と再度、滝湯付きの浴場へ。寒いです!ここは外かというくらいの、異常な寒さ。とても、体など洗っていられない寒さ。これは湯船で暖まらねば、と浴槽へ。…ぬるい!ぬるすぎる!お湯は41度になるように調節してあるらしいのですが、これ、絶対に41度なんてありません。体は全然暖まらず、浴槽から出られません。意を決して、体を洗おうかと浴槽から出ると、あまりの寒さに耐えられない。ほんの少し洗って、すぐに浴槽へ。でも、ちっとも暖まらない。私の頭の中は疑問でいっぱいになり、もう一人、浴槽に浸かっていた方がいたので「ここが内湯ということで良いのでしょうか?」と話しかけてみました。その方はこちらの宿のリピーターで、この季節に何度も泊まっているそうですが、こんなにお湯がぬるいのは初めてとのことでした。そして、早々に風呂場をあとにしました。…やはり、これは普通ではないようです。
本当は露天で雪見風呂をしようと思っていましたが、内湯でこの寒さ。怖くてとても行けませんでした。
普通は、温泉から上がったらしばらく汗が引かず、浴衣でいるもの。ですが今回は浴衣の出番はなし。そのままセーターを着て、部屋に戻ったらありったけの服、夫の大判マフラーまで羽織り、「風邪引かないかな」と不安になる始末。男湯は女湯ほどひどい状態ではなかったけれど、お湯はやはりぬるかったそうです。