奈良旅行 ー當麻寺 その2 奥院ー
この時期に奈良へ行こうと思ったのは、「奈良 うまし冬めぐり」を知ったからです。奈良は冬と夏に各種体験プランが用意され、中でも僧侶や神職の説明を受けながらの寺社拝観は大変魅力的です。ということで、「奈良うまし冬めぐり」に参加することを最優先に旅行プランを立てることにしました。
ただ、20年ぶりの奈良ですから、まずは王道の東大寺エリアを、ということで東大寺から歩いて5分のところに宿をとりました。当初はこのエリア付近の体験プランに参加するつもりでしたが、プランの日程が出揃ってみると、私たちの滞在日には周辺寺社では開催されていませんでした。年明けは1月下旬から本格始動のようです。ということで、選択肢は非常に限られ、宿から片道電車で1時間かかる當麻寺に行くことになりました。もっとも、プラン一覧を見たときから「絵解き」を売りにしている當麻寺には強く惹かれましたから良いのですが。當麻寺の体験プランページはこちらです。
ツアー開始まで奥院を散策。奈良らしいと思われる風景。分かりにくいですが東塔、西塔です。奈良時代になると伽藍に二基の塔を配するようになりましたが、二基とも創建当時から現存するのは當麻寺だけとのことです。
あちこちに可愛らしいくボタンが植えられています。
桜の季節はさぞかし見事だろうという境内。一本だけ咲いていました。
浄土庭園。プログラムには浄土庭園も含まれていたのでその時に観れば良いと思っていたのですが、なぜかツアー中は全く立ち寄りませんでした。
さて、時間になったのでツアー開始。まずは奥院本堂で當麻曼荼羅の絵解きです。
西暦763年に中将姫が蓮の茎からとれる糸を用いて織り上げたという、観経浄土変相図。中将姫が織ったものはすでに室町時代には陽に焼け、茶色くなっていました(現在非公開)。ただ、この時代には中将姫が用いたつづれ織りの技法は失われていて、以降はただ転写されるようになります。そして現在、ようやく中将姫の時代に技術が追いつき、同じ技法のつづれ織りで再現されました(ただし、絹糸を使用)。この綴織當麻曼荼羅が一般公開されるのは11月1日~10日だけですが、今回はこの綴織當麻曼荼羅を前にして絵解きが行われました。當麻寺の歴史、中将姫の悲しい生い立ちについての話のあと、左側の阿闍世王の物語から始まり、右側、そして下部、そのあと中央の極楽浄土について、ユーモアを交えつつ分かりやすく説明してくださいました。もっと詳しく知りたいと思い、絵説き本も購入しました。
このあと宝物館で江戸時代の延宝本の當麻曼荼羅を観ました。自動音声の説明が流れていましたが、あまり頭に入りませんね。生の絵説きの方が遙かに分かりやすいです。この宝物館、他にも貴重な品々が展示されていますが、あまりの寒さに丁寧に観ることは出来ませんでした。
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