ご案内


  • HNはsnow-yuki。「仕事にも着ていける服」をコンセプトに洋裁を楽しんでいます。

    カラー診断は「ピュアロマンチックタイプ」(夏タイプに相当)。

    夫婦共々運転免許を持っていませんので、旅行はいつも公共交通機関を利用しています。

    食物アレルギーがあります。パセリ、春菊、あくの強い山菜(蕗の薹など)、マンゴー、カモミール。さらに、2020年に小麦アレルギーを発症しました。少量なら大丈夫ですが、主食として小麦を大量に摂取することはできません。宿泊先選びではアレルギー対応の有無がポイントになります。

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  • Mパターン研究所
    【アウター】
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夏の長崎・五島旅行 ー福江島2日目 外回りコース午前ー

 福江島2日目は、貸切観光タクシー 福江島外回り観光コース6時間を利用しました。30570円。9時半スタートにしました。運転手は昨日と同じ方です。この日も焼け付く日差し。クーラーの効いたタクシーでなければとても観光は無理です。

 最初の目的地、大宝寺までは西へ約1時間。その間、車窓の景色の説明、島の暮らしなど、色々お話しくださいました。

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 空海ゆかりの地第2弾、大宝寺に着きました。

 

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 大宝寺は、701年に三論宗の道融和尚が創建したと伝えられる五島最古の寺です。また、第41代持統天皇の勅願寺です。 
 806年、遣唐使に随行していた空海は唐から帰国する際に大宝寺の付近に漂着しました。唐で密教を学んだ空海は、この大宝寺にて、国内初となる真言密教の講釈を行ったとされています。これにより三論宗を真言宗に改宗させたといわれ、真言宗総本山の高野山に対し、大宝寺を西の高野山と呼ぶようになりました。

 

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 北西に車を走らせ、井持浦教会堂に着きました。

 

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 初代教会堂は1897年に建立されましたが、1987年の台風で倒壊し、翌年改修されて現在の形になりました。

 

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 ここも五島の他の教会と同様、江戸時代末期に大村藩から五島に移り住んだ潜伏キリシタンによって信仰の歴史が始まりました。井持浦教会が建つ玉之浦一帯は、明治初期の五島崩れで唯一迫害を逃れた地区です。

 

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 1858年、南フランスの町ルルドの洞窟で、当時14歳の貧しい粉屋の娘ベルナデット・スピルーが聖母の出現を見ました。聖母は18回出現しましたが、あるとき聖母がベルナデットに「行って泉の水を飲み、その水で顔を洗いなさい」と言った直後に、洞窟近くに泉が湧出しました。3日後、20年間眼病を患っていた人がその泉の水で目を洗ったところ、たちまち快癒しました。以来、多くの病人がここを訪れるようになりました。
 井持浦教会堂はこのルルドを模して、日本で初めてのルルドを造ったことで知られています。信者が五島各地から集められた岩石や珍しい石を持ち寄って造ったとされ、内部にはフランスから持ち込んだ聖母マリアの像が安置されています。霊水は本場の奇跡の泉から取り寄せたものを洞窟横の泉水に注ぎ入れたものです。

 

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 その霊水ですが、実際には、横にあるこの蛇口から出てきます。必要な人はペットボトルを持ってくるといいですね。私たちは何も持っていなかったので、手ですくって少し飲みました。

 

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 午前中、最後に言ったのは大瀬崎灯台が見える岬。福江島の最西端です。

 

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 この灯台まで歩いて行けますが、この暑さではそんな気には全くなれず。運転手さんは木があるから思ったほど暑くはない、とおっしゃっていましたが。

 

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 反対側です。海水が渦を巻いています。この頃、台風がずっと沖縄に停滞していて、その影響がこの近辺の海にも出ているようです。すでにこの日、隣の奈留島には船が寄港しなくなっていました。

 

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 お昼ごはん。本当は、握り寿司のお店に行くことを期待していたのですが。この辺で確実に営業している飲食店はこの「パンドラ」だけだそうです。運転手さんが大瀬崎灯台あたりで店に電話を入れ、席を予約してくれました。朝食、夕食でしっかり食べていること、そして暑さでバテていることもあり、私は鯛茶漬けだけにしました。色々なメニューがあるので、アレルギー持ちの人も大丈夫なお店だと思います。

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夏の長崎・五島旅行 ー福江島 五島リトリート ray 夕食①ー

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 1日目夕食です。夕食は17時半スタートと19時半スタートがあり、この日は19時半スタートを選びました。
 ネットで予約した際に、備考欄にアレルギーは書き込んでおきましたが、それに対してホテルから何か事前に返事があったわけではないので、きちんと考慮してくれているか少し心配なところ。お品書きを見る限りは大丈夫そうですが。

 

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 私はアルコールは飲みませんが、せっかくなのでノンアルコールワインを注文してみました。緑茶が入っているらしいのですが、本当にワインらしい味が出ているのにびっくり。スイスで飲んだ、フレッシュで軽い味わいのワインを思い起こさせます。

 

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 五島パプリカの茶碗蒸し、マッシュルームのクリームあん。五島にパプリカのイメージはなかったので意外でした。洋風な茶碗蒸し。

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 右から、五島産すり身の日の出焼き、五島くり南瓜の和蘭煮、ルビートマトの和風コンポート、五島燻製と豆腐の麹漬の和え物、崎山産葉ガツオの握り寿司。崎山は、福江島南東部に位置する地区です。鬼岳、鐙瀬溶岩海岸があるところなので、このホテルのエリアでもある、といっていいのでしょうか。
 ここで少々ハプニング。五島燻製と豆腐の麹漬の和え物が、カナッペの上にのっていました。確認したら、やはり小麦でできたカナッペ。小麦アレルギーは伝えてあるはずですが、といったら「申し訳ありません」とお皿ごと下げ、しばらくしてこのようにカナッペをキュウリに変更したものをもってきました。この和え物、キュウリにとても合うので結果オーライですが、当然のことながら、自分でも気をつけていないといけませんね。

 

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 崎山産イサキの火取り、青味。

 

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 椛島(かばしま)産ネリ、岐宿(きしく)産石鯛のお造り。椛島は五島列島のひとつ。福江島の北東にある小さな島です。「ネリ」は方言で、標準語では「カンパチ」です。岐宿は福江島北部にあるエリアです。このお造り、切り身魚かと見まごうほどの厚み。料理長の、「五島に来たからにはぜひ厚身で食べて欲しい」という意向だそうです。隠し包丁が入っていますので、食べやすい配慮もされています。写真だと右下になりますが、醤油だけでなく五島の塩も添えられていました。刺身を塩で食べるのは初めてでしたが、これが絶品。気に入って、夕食のあとさっそくこの塩を買いました。

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 五島灘産白甘鯛油焼き、五島ブロッコリーのピューレ。五島灘は長崎県の九州本島と五島列島の間にある海域です。この皮がパリッパリで、面白い食感。そして驚くほど美味しい。これは初体験でした。

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 奥浦産真鯛と夏大根の酒蒸し、あおさのり餡。これは生のあおさを使用しています。あおさといえば普通は乾燥ものですが、生のあおさが食べられるのは産地ならではですね。これは、本当に美味しかったです。
 奥浦港は福江島の北東、堂崎教会がある入り江にあります。堂崎教会に行く途中、奥浦で運転手さんが「これはマグロの養殖場ですよ」と説明してくれました。マグロの養殖とは、ずいぶんと規模の大きなことをと驚きましたが、海にプールのコースのようなものでぐるっと円に仕切られていました。ここでその写真が見られます。長崎ではあちこちでマグロの養殖をしているのですね。

 

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 五島牛のグリル。絶妙な焼き加減でとろけるような柔らかさ。

 

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 焼きおにぎり茶漬け。周りは五島うどんを食べていましたので、多分、私の小麦アレルギー対応としてうどんではなく米にしてくれたのだと思います。この焼きおにぎり茶漬け、凝っていて美味しかったです。

 

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 デザートは黒糖プリン。
 そのあと温かい椿茶が出ました。客室に水筒で置かれていた椿茶とは違う味でした。私たちは食後の椿茶の方が断然気に入りました。ホテルの売店には部屋に置かれていた椿茶と食後の椿茶の2種類がありましたが、私たちは食後の椿茶を2袋購入しました。

 どれもこれも美味しく、五島の魚、肉、野菜を堪能できる夕食でした。

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夏の長崎・五島旅行 ー福江島 五島リトリート ray 客室ー

 福江島での宿泊は、私たちとしては大奮発しました。昨年8月にオープンした五島リトリート ray。福江島の景勝地のひとつ、鐙瀬海岸に建つ眺望抜群のホテルです。

 

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 ホテル正面はこのようにモダンな建物。タクシーから降りるとホテルスタッフが待機していて、すぐに案内してくれました。その話し方、態度、物腰は訓練された一流ホテルスタッフのもの。

 

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 ホテル入り口へのアプローチ。水がはってあります。海のイメージでしょうか。1年前にオープンしたばかりなのでまだ木が低いですが、生長したらもっと映えるでしょうね。

 

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 ロビーです。惚れ惚れとする風景。奥はテラスになっていて外に出ることができます。感心したのはロビー内とテラスの家具の選択と配置。そっくりのソファとテーブルが鏡写しのように置かれています。こうすることで風景に一体感が生まれ、開放感と広がりが感じられますね。

 私たちが予約した客室は「オーシャンビュー 露天スーペリア」。ロビーと同じく一階にあるのですが、パブリックスペースから客室の廊下に入るのに引き戸があり、これが落ち着きと特別感をもたらしてくれます。

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 私たちの客室です!圧倒的な眺望。この開放感(注意:左の壁は鏡になっています)。

 

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 右奥には露天風呂があります。その向かいがシャワー室になっています。

 

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 窓に近づいてみました。この絶景。本当は、何の予定も入れずにこの部屋でのんびりする日があって欲しいものです。今回は2泊、しっかり観光の予定が入っています。

 

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 部屋のしつらえはこんな感じです。特筆すべきなのが飲み物。冷蔵庫に入っているものは、アルコールを除きすべて無料だそうです。何があるのかと見てみたら、水、ポカリスエット、お茶、ジュース、ヤクルトなど。飲みきれないほどたくさん入っています。その他、水筒には五島名産の椿茶が入っていました。加えて、レモングラス入りのブレンド緑茶のティーバッグ。これは気に入ったので買って帰りました。そして、コーヒー豆。自分で挽くようになっています。もちろん、お茶菓子もありました。

 

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 さて、露天風呂。手前が洗面台になっています。露天風呂付きの部屋は生まれて初めてでしたが、これは便利ですね。荷物を持って移動する必要がありませんし、朝も手軽にさっと入れます。

 

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 露天風呂とはいっても、虫除けのためかネットが張られています。上はマジックテープなので、ペリッと剥がすと外の景色を直接見ることができます。夜、部屋の明かりを消して月を見てみました。海面に月明かりが映って、大変美しかったです。海の上の月は大きくて明るいですね。
 面白かったのはカエル。日が出ているうちはまったく鳴かないのに、夜になると、ある時間から一斉に鳴き出します。そしてぴたっと鳴き止む。そして、また一匹が鳴くと皆が一斉に鳴き出す。その音量はなかなかのもの。そして鳴き止む。まるで、リードする指揮者がいるようです。

 エアコンがあることはもちろんのこと、天井にはシーリングファンがあって、速度を2段階で調整できます(もちろん、切ることもできます)。すべてにおいて快適な、いつまでもいたい部屋でした。

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夏の長崎・五島旅行 ー福江島1日目 市内観光後半ー

 貸切観光タクシー 福江島市内観光コース3時間の後編です。

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 まずは、1863年に黒船の来航にそなえて建てられた石田城(福江城)跡へ。築城から9年後には明治政府によって解体された、日本最後の城で知られていますが、現在は石垣しか残っていません。なんと本丸跡に高校があり、こんな立派な石垣の中で学ぶのはどんな気分なのだろうと思いますが、生徒本人たちは当たり前すぎてなんとも思っていないのかもしれませんね。石田城の一角には1858年に五島家第30代盛成公の隠殿(隠居所)として作られた庭園があって入園できますが、私たちが行った日は休園日でした。本来ならぜひ見たいところですが、あまりの暑さで「休園、それもよし」と未練はありませんでした。

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 そして、石田城近くの武家屋敷通りへ。

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 この石垣塀は、切石を隙間なく積み重ねた上に玉石を載せているのが特徴で、日本で数ヶ所しか確認されていない、大変貴重なものです。敵が石垣塀を越えて屋敷に忍び込もうとすると上の玉石が落ちて、その音で侵入が分かる仕組みになっていたそうです。
 この武家屋敷通りは石垣が残っているだけで、屋敷はありません。なので通りを歩くだけですが、ふるさと館があり、そこに立ち寄りました。
 実は、2022年10月から2023年3月まで放映されたNHKの連続テレビ小説は、福江島が舞台になっていたのですね。『舞い上がれ』という名前のドラマだそうで、あの場面のあの美しい風景を見たいと福江島を訪れる人がいるそうです。なので、運転手さんは私たちもこの朝ドラを観たと思ったようでしたが、私たちは一切観ていません。一応、『舞い上がれ』の撮影場所を教えてはくれるのですが、「そうですか…」としか答えられず。このふるさと館では館員の方が「ここは子役たち着替え場所として使われていました」「この木に子役たちは登って遊んでいました」と教えてくれましたが、特に感じるものはなく。ここでは、お土産として栞を1枚購入しました。ちなみに、今、放映中の『らんまん』は観ています!このドラマは本当に脚本がいいです。

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 福江島で商業施設、住宅が密集しているのは、島南西部のほんの一角だけのようです。少し離れると民家はまばら、田舎の風景が広がります。写真は次の目的地、明星院の周辺。

 福江島では自然、教会の他に、空海ゆかりの地も楽しみにしていました。今年の4月から6月にかけてNHKの「カルチャーラジオ 歴史再発見」という番組で、「生誕1250年 空海と日本の仏教」が放送されました(30分×13回)。講師は奈良国立博物館名誉館員の西山厚さんでしたが、西山さんはこのテーマを自家薬籠中の物にしていて、完全にご自分のことばで生き生きと、空海その人と最澄を含めた周囲の人々、遣唐使について、密教について魅力的に語っていました。空海と最澄について、二人の著作物からも引用しつつ、その人間くささ、性格の違いもお話しされ、私にとって二人はぐっと身近な存在になりました。
 私はアプリ「らじる★らじる」で教養系の番組を聴くのが大好きです。例えば、今聴いているのはこちら。
 ・牧野富太郎と植物分類学(カルチャーラジオ 科学と人間)
 ・ファッションの近現代(カルチャーラジオ 芸術その魅力)
 ・徳川家康 その新しい実像(カルチャーラジオ 歴史再発見)
 ・自分を生きる〜再読・宮沢賢治(カルチャーラジオ 文学の世界)
 ・方言と日本のこころ(こころをよむ)
 あと、古典講読(あまり聴けていませんが)と文学作品の朗読です。
 
 

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 ということで、空海ゆかりの地第一弾は明星院。806年に唐から帰国した空海が立ち寄ったとされています。五島の真言宗の総本山で、寺として五島最古の歴史を持っています。

 

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 現在の本堂は1779年に再建されたものです。五島最古の木造建築です。このお堂の天井絵が有名で、121枚、それぞれ異なった花鳥画になっていて、狩野派の絵師坪玄能筆と伝えられています(写真撮影不可)。

 

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 そして今日最後の目的地、鬼岳に到着。

 

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 上の方に歩いて登ると、福江の市街地、周囲の島々が見えてきます。

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 山頂はこちら。標高315mですし、なだらかなので登るのはそれほど大したことはなさそうですが、すでに午後4時半でも、少々ましになったとはいっても依然としてかなりの暑さと日差し。とてもあそこまで歩く気はしませんでした。
 鬼岳には天文台がありスターウォッチングも行われているので、いつか参加してみたいです。空気が澄んでいる秋冬がいいのでしょうか?

 

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 これは後日、ホテル近くから撮影した鬼岳です。

 私たちが宿泊するホテルは景勝地、鐙瀬溶岩海岸沿いに建っています。ということで、このあとは鐙瀬=ホテルに送り届けてもらいました。

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夏の長崎・五島旅行 ー福江島1日目 市内観光前半ー

 五島は福江島と中通島に行きました。福江島は五島列島で最大の島、そして次に大きいのが中通島ですが、どちらも鉄道はなく、公共バスも極端に本数が少なく、公共交通機関を利用して観光をするのは非現実的です。せっかく五島まで行くのですから、この機会を最大限に生かすためにどちらの島でも貸し切り観光タクシーを利用することにしました。

 福江島初日で利用したのは貸切観光タクシー 福江島市内観光コース3時間です。13290円。福江島はもっとリーズナブルな定期観光バスツアーもあるので、はじめはそちらを考えたのですが、口コミを見るとそれぞれの滞在時間は短く、車窓見学のみのところもあり、これでは自分たちが見たいところを自分たちのペースでじっくり見ることはできないので、生まれて初めて「貸し切り観光タクシー」を利用することにしました。

 こちらの観光タクシー、福江島内でればどこへでも送迎してくれます。私たちは空港に迎えに来てもらい、そのままスーツケースをトランクに入れて観光、宿泊ホテルまで送り届けてもらいました。
 内容はモデルコースの通りにとお願いしましたが、実際はそれ以上で、大満足の観光ができました。

 福江島は2日とも同じドライバーさんでした。生まれも育ちも福江島、かくれキリシタンの末裔で、ご本人は違うそうですが、ご両親は信者だったそうです。
 観光の前に、まずはスーパーに寄ってもらいました。旅行で不足しがちな果物を買いたかったので。福江島で一番の商店街にあり、私は地方だけれどそれほどひどく寂れていないと思ったのですが、運転手さんは「寂れているでしょう」とおっしゃっていました。
 本来なら福江空港から鬼岳が近いのでまずそこへ行くところですが、「この暑さでは無理だろうから」と、北の堂崎天主堂に向かいました。この日も焼け付くような日差しです。

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 堂崎天主堂です。現在はキリシタン資料館になっています(入場料300円)。かくれキリシタンが信仰に用いた品々、歴史的資料などが展示されていて、特に興味深かったのが昔の堂崎天主堂と信者たちの写真でした。なかなかに見応えのある資料館で、私たちは30分くらい見学しました。といいますか、冷房なしの屋内にいるのは30分が限界でした。
 
 1873年にキリスト教禁教令が廃止されると、五島ではフランス人宣教師フレノ神父が巡回宣教師として潜伏キリシタンの発見と指導に努めていました。1877年にはフレノ神父が五島常駐の司祭になり、島内各地に小教区制が整うまで、堂崎は五島キリシタンの拠点でした。1877年に司牧に加わったパリ外国宣教会マルマン神父によって堂崎に仮聖堂が建設され、1907年に現在の教会堂が完成し、翌年に祝別されました。堂崎天主堂は五島列島で最初に作られたレンガ造りの聖堂で、施工には若き鉄川与助が加わっています。
 このように歴史的に重要な堂崎天主堂ですが、世界遺産には登録されませんでした(福江島に世界遺産構成資産はありません)。運転手さんは、てっきり世界遺産に登録されると思っていたけれど、ここは教会堂としては使われていないから(月に一度ミサは行いますが)登録されなかった、とおっしゃっていました。

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 天主堂が建つ入り江。午後2時でずいぶん潮が引いていますが、満潮時には天主堂は海に浮かんでいるかのように見えるそうです。

 ところで、椿といえば「東の大島・西の五島」と言われるほど五島列島は日本有数の椿の産地です。堂崎天主堂最寄りの駐車場近くで、「椿の実ですよ」と運転手さんが教えてくれました。

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 この大きさには大変驚きました。まるで姫リンゴです。うちの近くの公園にも椿はありますが、こんな大きな実は見たことがありません。何か、違うのでしょうか。
 椿油は五島の特産なので、椿農園のようなものがあるのだろうと思っていました。ですが、運転手さんの説明では福江島にそのようなものはなく、すべて自生だそうです。しかも、誰でも収穫できるそうです。収穫期は9月だそうですが、その時期になると実はあっという間になってしまうそうです。収穫した実はどうするのだろうと思ったら、製油所に持ち込んで搾油してもらうか、または買い取ってもらうとのこと。観光中も一度、「これは製油所ですよ」と言われました。小さな建物でした。

 本当はもっと北の奥地にも教会はあるけれど、そこまで行く時間はないので、次に向かったのは浦頭教会。

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 大村藩から五島へ移住した信徒たちが福江島でいち早く住み着いた地区にある教会です。

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 浦頭に初代の木造教会堂が建設されたのは1888年。1921年には鉄川与助の設計・施工による2代目教会堂が完成し、1950年には大幅な増改築工事が行われました。現在の浦頭教会堂は1968年に集落の高台に場所を移して、建設されたものです。旧悪聖書のノアの箱舟をイメージしているそうで、言われてみればそうかな、と思えますが、カメラには全体像が収まらなかったので分かりにくいと思います。

 ところで、五島の教会にはスタンプが置いてあります。教会建設時の信徒たちは、まさか将来この教会がスタンプラリーの対象になるとは思いもしなかったでしょうね。

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