夏の釧路旅行 ー釧路川カヌーー
釧路湿原滞在2日目は、釧路川カヌーです。昨日に引き続き塘路ネイチャーセンターにお願いしました。「釧路湿原ネイチャーカヌー レギュラーコース」です。3時間のツアーで、朝8時半に「ぽん・ぽんゆ」に迎えにきてくださいました。センターに寄ってからスタート地点の塘路湖へ。

一通りの説明を受けてから、塘路湖にこぎ出しました。3人で一艘に乗り、一番前が私、次が夫、最後尾がガイドさん。実質、ガイドの方がカヌーを操作してくださるので私たちは漕がなくても進みはしますが、せっかくなので休み休み漕いでみました。
ただ、最初湖に出たときは少し怖くて、慣れるまではカメラを構えることができませんでした。漕ぎ出してすぐに水面から勢いよく、高く跳びはねる魚を見ましたが、それは写真におさめられず。

湖面にびっしりあるのは菱の実。今回記事を書くにあたり少し調べたら、アイヌの人々はこの菱の実を保存食にしていたそうです(記事はこちら)。

よく見ると白くて小さな花を咲かせているのですが、遠くて写真に撮るのは難しいです。

よく分からぬままオールを動かし、周りの風景を見ていましたが、ふと「一体どこに向かっているの?」と思いガイドさんに尋ねると、この写真に写っている正面奥。方向はすべてこちらで操作しているので、気にしなくて大丈夫と言われました。

塘路湖を出て、釧路川に入っていきました。ゴールの細岡まで下っていきます。
釧路湿原内を歩けるのは昨日の湯根内木道だけなので、他のアプローチとしてはカヌーが有力です。

前日とはうって変わってこの日は晴天。日差しも強かったです。顔は日焼け止めクリームを塗っていたので大丈夫でしたが、手は洗ったときに落ちてしまったようで、特に左手の甲がものすごく焼けました。後日、皮がむけたほど。手は洗ったら日焼け止めを塗り直さないといけませんね。

このような景色の中を、のんびり進んでいます。途中、何組か別のカヌーツアーに遭遇しましたが、皆私たちを追い抜いていきました。中にはすごい勢いで漕いでいく人たちも。「抜かされましたね」と言うと、ガイドさんは「私たちはゆっくり行きましょう、楽しむのが一番」。おかげで、のんびりと非日常の時間を楽しめました。

この辺りの釧路川は茶色です。これが普通だそうです。釧路湿原のフミン質で茶色くなるらしいです。
私たちがカヌーをするのは今回が2回目です。初めてしたのは2022年。春にツアーで道東旅行をしたときに、釧路川源流部でカヌー体験をしました。屈斜路湖から釧路川に流れ出る水は清らかで透明で、途中、梅花藻があったほどでした。ガイドさんによると、釧路川の中でも一般的にカヌーをするのはこの源流部と、今回私たちが漕いでいる部分だそうです。期せずして人生初と2回目はどちらも釧路川で、源流と下流部分をどちらも体験できたのは嬉しかったです。
半分くらい来たところで、浅瀬に乗り上げて紅茶を飲みながら休憩しました。

すると、1頭の鹿が目の前に現れました。

群れだったようで、他の鹿たちも続々とやってきました。草の向こうにもいて、鹿を見ながらのティータイムとなりました。

休憩のあと再び漕ぎ始めましたが、このあとは岸辺にいる鹿の群れを何度か見かけました。

ここで川が大きく蛇行しています。

正面に線路が見えます。2日前、ノロッコ号でこの線路を走りながら釧路川を見ていたのですね。

鹿は十分見たのですが、他の動物はいないかしら?と思っていたら、ガイドさんが「正面に2羽、タンチョウがいます」と。たしかに、白いものが二つあります。近くに行くと、まさしくタンチョウ!タンチョウは縄張りがあるので、この辺りを縄張りにしているつがいでしょうか。ずっと下を向いて食事をしていて、顔を上げるのは一瞬なので、なかなかいいポーズの写真は撮れません。

こんな感じです。写真は難しかったですが、湿原の中で暮らすタンチョウを見ることができたのは感動体験で、私にとっては今回のカヌーのハイライトでした。
« 夏の釧路旅行 ーぽん・ぽんゆ 客室と1日目夕食ー | トップページ
「旅(国内)」カテゴリの記事
- 夏の釧路旅行 ー釧路川カヌーー(2025.09.26)
- 夏の釧路旅行 ーぽん・ぽんゆ 客室と1日目夕食ー(2025.09.20)
- 夏の釧路旅行 ー釧路湿原 湯根内木道ー(2025.09.04)
- 夏の釧路旅行 ー釧路プリンスホテルー(2025.08.31)
- 夏の釧路旅行 ーくしろ湿原ノロッコ号と釧路市立博物館ー(2025.08.30)

