志田ひとみ「清楚で美しいニット」
先週、新宿伊勢丹へセーターを買いに行きました。仕事でジャケットの代わりに1枚で着られるセーターまたはカーディガンが欲しかったのです。ちょうど伊勢丹の商品券があったので伊勢丹へ行ったわけですが…。「こんな色、こんな雰囲気、こんな形」と頭の中ではいくつかイメージがあったのですが、いざ探すとなかなか期待通りのものは売られていませんでした。色、素材、形…どの商品も、どこかが違うのです。私は、きれいなピンクもしくは水色で、ふわふわっとした優しいイメージで、シンプルだけれどきれいな形のセーターが欲しかったのですが、あれだけいろいろなセーターが売られているのに、「これは」というものはありませんでした。まず、色が難しかったです。なぜか、くすんだ色味のものばかりでした。透明感のある、すっとするような、きれいな色のものはほとんどありませんでした。結局買ったのはピンクのカーディガン。普通のメリヤス編みです。丈が少し長いなと思ったのですが、他に良いものがなかったので。もう1着、水色で「まあ、いいかな」と思うセーターもあったのですが、なんと5万円近くしていたので「このセーターに5万円も出せない」ということで却下しました。
ところで、昨日、チャコペンを買いに行った手芸店で何気なく編み物本を見ていたら、私の好みにドンピシャリの本に出会ってしまいました。志田ひとみ「清楚で美しいニット」です。私は編み物をしないのに、その場で買ってしまったくらい、うっとりする美しいニット作品が満載でした。「着てみたい!」と心から思うセーターが一杯です。このセーターを着るためなら、がんばって編み物を始めてみようかと思うくらいです。こんな凝った編み模様のセーター、手作りしなければ絶対手に入りませんよね。少なくとも、伊勢丹ではこんなセーターは全く見かけませんでした。
私が特に気に入った作品は、4,8,9,11,15,19です。私の中では、セーターは裾からバストにかけて身幅が変わらないというイメージがあったのですが、今は違うのですね。編み図を見ると、裾からウエストにかけて減らし目をして、ウエストからバストにかけて若干増し目をしています。それが特に顕著なのが8の作品です。だから、身体に美しくフィットしているのですね。
幸い、私の母は編み物が趣味なので1枚編んでくれないかと頼んでみました。OKでした。ただ、今凝ったものを編んでいるから、取りかかるのは2月以降だそうですけれど。どれを頼もうか、それまでじっくり考えます。今のところ第一候補はこのアンサンブルニット(クリックすると大きな画像が見られます)。…でも、私も自分で何か編んでみたくなりました。そのくらい素敵な本です。