島めぐり観光ツアーの後半です。
寒霞渓を下山して、一路南へ。「醤の郷」を通過し、二十四の瞳映画村を目指します。道中、バスガイドさんが『二十四の瞳』を諳んじてくださいました。ガイドさん厳選(そしておそらく一般的にも)名場面集、ということになるかと思います。ただ、私が一番心に残っている場面は最後の結末、磯吉の描写部分です。
磯吉は確信をもって、そのならんでいる級友のひとりひとりを、人さし指でおさえてみせるのだったが、少しずつそれは、ずれたところをさしていた。
残念ながらここの朗読はありませんでした。
映画村の滞在時間は60分。まっさきに「壺井栄文学館」に行きました。壺井栄の自筆原稿、初版本、ゆかりの品が展示されています。この文学館は本当に良かった。壺井栄自身が使用していた食器、壺井栄が友人の子供に編んだケープ(たしか)や手仕事までもが残っているのに驚きました。残念ながら『二十四の瞳』の原稿はレプリカでした。受付の方に尋ねたら、損傷が激しいので展示できないそうです。
大石先生と子供たちの像。
映画村からの海の景色。この映画村で良かったのは文学館とこの景色です、私にとっては。
ただ、この海岸にはこんな蛸がいるのですよね…「瀬戸内国際芸術祭2025」の作品らしいです。芸術祭期間中は仕方がないとしても、終わったらどこかに移動してほしい…香川に伝わる妖怪「ヤザイモン蛸」をモチーフにしているそうですが、『二十四の瞳』の世界観とも、壺井栄文学とも全く相容れない。
私は『二十四の瞳』の映像版は一つも見たことがなく、また映画のセットは所詮セットにすぎないので、文学館と海以外はあまり興味が持てませんでした。この干物もプラスチックです。
映画村から700メートルほど離れたところに本当の岬の分教場があります。映画村からの帰りにこの前を通るというので、このときだけ分教場が見える右側に座らせてもらいました。明治35年(1902年)に田浦尋常小学校として建築され、明治43年に苗羽小学校田浦分校に名称を変え、昭和46年(1971年)3月に廃校になるまで実際に使用されていたそうです。映画村のロケセットとして作った分教場よりも、本家をじっくりと見たかった!本当は大石先生が利用していた渡し舟にも乗ってみたかった!『二十四の瞳』ゆかりの地ツアーがあったらぜひ参加したいです。
次は醤の郷にある一徳庵へ。滞在時間が20分しかないので、お土産を買うだけで精一杯。名物のソフトクリームを食べる時間はありません。醤油と佃煮二つを買いました。帆立好きなので帆立の佃煮を買いましたが、何かの中に帆立が数個入っているのかと思いきや、文字通り帆立の佃煮で、帆立が大量にゴロゴロありました。これはお勧めです。
最後はオリーブ公園。多分、ここだけで1日過ごせそうな充実施設。ですが滞在時間は30分しかありません。
まずは大急ぎで小豆島産オリーブオイルをはじめとした、オリーブ製品をお土産に買い込みました。そしてオリーブオイルがかかったソフトクリームを注文。美味しかったです。
園内を見て回る時間はないので、ハーブ園を歩いてみました。
オリーブ公園のわりには、オリーブの木はあちらこちらに数本あるだけだなと思っていたら、集合場所に行く途中こんな景色に出会いました。
ちゃんとオリーブの木がたくさんありますね。本当はここもゆっくり散策したかったです。
このあとは土庄港で解散ですが、私たちは小豆島国際ホテルで降ろしてもらえました。ツアーの最初に「小豆島国際ホテルで降ろしてください」とガイドさんに伝えればここで降ろしてもらえますよ、とホテルの方が教えてくださりました。これは楽です。
6時間で島をぐるっと一周し、主要な観光スポットを効率よく巡りながら島の様々な顔を見ることができるので、とりあえずざっと小豆島を知りたい場合にぴったりのツアーだと思います。ガイドさんのお話も大変勉強になりました。
この日は一日中曇りでしたが、部屋に戻ったらこんな夕焼けが見られました。明日は晴れそうです。
